人って声を覚えているものです
かつて、深夜バラエティーやテレビドラマの仕事もしていた時期がありました。
「頑張っていれば、必ず結果がついてくる」と信じて、ツインテールにメイド服着用の番組やイベントも全力投球していました。
地上波の夜中の高視聴率番組に出た時のこと。
かなり番宣を流していたんでしょうね。
放送前から沢山の方に、「なんか番組出る?」と聞かれました。
なんでわかったのか聞くと、一瞬聞こえた声が、私の声だった、と言うのです。
おそるべし、自分の声。
声の力は大きいのです。
♯声の力 ♯自分に自信
いい声だから、相手に伝わるわけではない
私は、初代ドラミちゃん、おかあさんといっしょのピッコロ、
はいからさんが通るの紅緒、ポールのミラクル大作戦のニーナなど、
数々のヒロインの声を担当していた声優のよこざわけい子さんが社長を務めた、ゆ〜りんプロの三期生でした。
歌手志望でしたので、声のプロを目指そうとしていたわけではなく、
必要だと感じて、ゆ〜りんプロのスクールの門を叩きました。
当時25歳で映画製作配給会社に勤務する会社員だったのですが
イベントの部署におり、MCを自ら引き受けることがありました 。
繁忙期にたまたま、地方局のアナウンサーと一緒にステージに立った時、
私のしゃべりは早口で聞き取りにくいことに気がつき、焦りました。
よこざわけい子社長に毎週「声優は使い捨て。真の実力を」と
言われ続け、洗脳されプロになりました。笑
私は歌うためのトレーニングは受けていましたが、
話すためのトレーニングははじめてで、なかなか皆さんに
ついていけませんでした。
決していい声じゃないし。ナレーションも下手でした。
元演劇部や、他の声優事務所で芽が出なかったからリベンジで
来ている方が圧倒的に多かったのです。
ある時、よこざわ社長が風邪でおやすみをした時に、レッスンに
代理で声優の坂東尚樹さんがいらっしゃいました。
適当に当て、ハイスピードで読ませて、名前を聞き講評されるパターンでした。
私が当たり、読んだ後、「この人のように『私の声を聴け』という声の力、
これがないと、生き残れない」とおっしゃったのです。
私には名前を聞いて下さらず、ずっと
「自己主張の強い声の彼女」と例に挙げられていました。
最後に「あきらめなければ、必ずあなたの時代が来る」とおっしゃられたのです。
この日の、坂東さんのコメントが、声にもナレーション自信がなかった私を救い、
現在に至ります。
声の力は後天的にも作れます。
また別の機会にお話ししますね。
★坂東尚樹さん
bans.amebaownd.com/
いつか、仕事でお会いしたいです。
自分に自信がなくても死なないけど、自信を持てたら人生楽しくなる
私は歌手でMCの仕事をしています。
「さぞ声に自信があるんだろう、」と思われがちですが、そんなことは
全くありません。
声の仕事を志す方って、ほとんどがヒーロー・ヒロイン声、「声がいい人」
なんですね。
私は低くて、決していい声ではありません。
完全に「二の線」声です。
こんな私が自分で書いた歌の他に、松田聖子さんや小泉今日子さんといった
1980年代のトップアイドルのヒットソングライブで歌ったり
講演会で「夢を叶える方法」について話したり、イベントで司会を
仕事としてしています。
舞台の上での私は自信を持ってパフォーマンスできることで、
他の自信のない部分やコンプレックスを相殺できているのです。
私は今でも自分の声をいい声だとは思っていません。
どうして自分の声に自信を持てるようになったかは
次回お話しますね。
✳︎profile
荒井さち重・さっち〜
ソロ活動15年。
日米で「女・綾小路きみまろ」と言われる笑いあるステージを展開。
自作曲の他、聖子さん、明菜さん、キョン2など80年代アイドルソングも歌う。
『3ヶ月後に声の力でとにかく自分に自信があふれる スパルタボイスコーチ』
として自分に自信をもてる人に変わる講座を開講
✳︎podcast 「80年代アイドルソングセレクション」
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荒井さん、絶対無理ですよ 〜「絶対無理」と言われても、チャンスはけっこうあるものです〜
♯自信がない ♯自分の声が嫌い