実は自分に自信のないあなたへ

3ヶ月後に声の力でとにかく自分に自信があふれる スパルタボイスコーチのコラム

いい声だから、相手に伝わるわけではない

私は、初代ドラミちゃん、おかあさんといっしょのピッコロ、
はいからさんが通るの紅緒、ポールのミラクル大作戦のニーナなど、
数々のヒロインの声を担当していた声優のよこざわけい子さんが社長を務めた、ゆ〜りんプロの三期生でした。
 
歌手志望でしたので、声のプロを目指そうとしていたわけではなく、
必要だと感じて、ゆ〜りんプロのスクールの門を叩きました。
当時25歳で映画製作配給会社に勤務する会社員だったのですが
イベントの部署におり、MCを自ら引き受けることがありました 。
繁忙期にたまたま、地方局のアナウンサーと一緒にステージに立った時、
私のしゃべりは早口で聞き取りにくいことに気がつき、焦りました。

よこざわけい子社長に毎週「声優は使い捨て。真の実力を」と
言われ続け、洗脳されプロになりました。笑
私は歌うためのトレーニングは受けていましたが、
話すためのトレーニングははじめてで、なかなか皆さんに
ついていけませんでした。
決していい声じゃないし。ナレーションも下手でした。
元演劇部や、他の声優事務所で芽が出なかったからリベンジで
来ている方が圧倒的に多かったのです。

 

ある時、よこざわ社長が風邪でおやすみをした時に、レッスンに
代理で声優の坂東尚樹さんがいらっしゃいました。
適当に当て、ハイスピードで読ませて、名前を聞き講評されるパターンでした。
私が当たり、読んだ後、「この人のように『私の声を聴け』という声の力、
これがないと、生き残れない」とおっしゃったのです。
私には名前を聞いて下さらず、ずっと
「自己主張の強い声の彼女」と例に挙げられていました。
最後に「あきらめなければ、必ずあなたの時代が来る」とおっしゃられたのです。
この日の、坂東さんのコメントが、声にもナレーション自信がなかった私を救い、
現在に至ります。

 

声の力は後天的にも作れます。
また別の機会にお話ししますね。


坂東尚樹さん
bans.amebaownd.com/
いつか、仕事でお会いしたいです。

 

f:id:araisachie42:20171105114423j:plain